chikakamiyatransbizのブログ

通訳者・翻訳者として日々の活動、他

エンジニアラブな翻訳者たち - 頭の痛い英文法。パズル式に遊んじゃおう

みんな英文法きらいよね。構造/変形生成英文法とか言えばもっと頭がいたいので、いっそ遊んでしまえばどうでしょう? 

ノンネイティブの私たちは基礎構造しらないと、やっぱりリスニング力が上がらない。赤子は聞いて話す量が違う。これをやるから言葉が自然に身に付くと思うでしょ?この中に隠れているのが文法の受動習得なのよん。文科省がゆとりとか言ってこの辺無視するからなぁ。

第一歩として英文法パズル方式がお勧め。いわゆる短文を作る。ここまでがTOEIC 500界隈。三角や四角のピースを要領よくはめ込んでいく感覚。単語は性質によって場所を選ぶのです。そしてつながるピースも。ここでトリッキーなのが動詞なのです。日本語を直訳するとBE動詞や特にビジネスだとなんでも「を実施する」になってる。それは名詞を多用するから。これを普通の動詞に展開するとなんぼか英語らしい。次に自動詞や他動詞の理解。

これを習得すると、あとはその応用なので、意外に身に付きやすいのです。そこに表現力を重ねていく感じ。ここまで来るとTOEIC 730も夢じゃない。リスニングも上がるからね。文法と脳みその一致でここでもパズルがはまる。

次が関係詞節や前置詞句のつなげ方。これもまた場所が決まっているの。あとは時制や仮定法のピースの使い方だわねぇ。ピースがちゃんと合えば、ネイティブに聞いてもらいやすい英語ができる。多少おかしくても。ここでようやくTOEIC 800後半かな。え?長い道のりだって?いえいえ。実はこれぞ高校までの英文法なんです。凝縮すると人によっては2,3ヶ月でクリアしちゃうのね。多少完璧じゃなくてもいい。現時点の英語コンプレックスが100だったら、50か30くらいまで減ると思う。あとは色々読んだり聞いたり話したりするうちに表現が増えて、10ピースから100ピース、1000ピースの応用力が付いてきます。意外と楽しいんですよ。

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最近行っていないコーヒー屋さん。ネルドリップ

 

エンジニアラブな翻訳者たち - 学習は外に限る!『英語は具体的・日本語は曖昧』

疲れているのを口実に、だらだらYouTubeなんか見てしまい、学習がすすまなかったのですが、昨日、読もうと思っていた本(写真)と新しく買った本を持ってスタバに陣取りました。確かに、スマホを見てしまうこともあるのですが、ここで仕掛けをすることにしました。

一章読んだらスマホをみても良い。

なんと、お陰で2冊読了しました。朝起きてからスマホをいじってしまい、肩も首もごちごちになりがち。電車の中でも見てしまう。そこで、昨日は午前中に結構お高いマッサージを受け、この値段を二度と払いたくなければ読まないこと、と自分に暗示をかけたのです。ので、いつもより朝スマホをチェックする時間が減りました。これを繰り返して習慣化したいです。

さて、昨日読んだ本は訳業の人なら基本とする名著、「伝わる英語表現法」です。もちろん、訳業じゃなくても国際ビジネスマンで仕方なく(?)英語を使っている人たち必読です。

『英語は具体的・日本語は曖昧

よく聞くことですよね。私たちが忘れがちなことは英語と日本語が見る景色はちがうということです。訳業の中で私はこれを知りました。勉強嫌いなので痛い目にあって学習する原始人をお許しください(笑)。北米某社の社長がうちの英訳はChikaの方向性が良いと思うと言って下さいましたが、これね、他でやると嫌がられると思う。日本語表現と一致しないから。あはは。

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クリスマスのクランベリーバーとコーヒー、そして伝わる英語表現法

例えば、お料理の本によく表れています。
https://www.amazon.com/Joy-of-Cooking/dp/0743246268

代表的なアメリカのレシピ本ですが、多少のイラストとあとは言葉。美味しそうでも何ともないんです。また、メニューも写真が付いていないので、一生懸命、説明書きを読みます。現地の友達はそれを読んで "Oooo, avocado and blue cheese? I will have this one." なんて🤤を垂らすのですが、私には無理。え?乗っけてあるだけなんじゃないの、とか。でも、実はレシピもメニューも言葉で私たちの脳みそに写真を生成しているのです。

Leave it stand until it becomes brown. こんがり焼き色が付くまでそのままにします。

アジアンのお料理は野菜や肉が一体化したお料理が多いと思います。春巻きの中はとろとろ、熱々の鶏肉と野菜の細切りが混然一体となった餡を包む春巻きの皮がカラッと上がったこんがりきつね色。これを齧れば中からじゅわーっと餡が染み出て口の中で混然一体。美味しんぼ風解説で失礼。でも、日本人だと材料言われただけで、全体の味が想像できないと思う。これとは対極的に、アメリカでタイカレーの作り方をテレビで見ていて、うわー、これ、不味くね?と思ったことがあります。ご飯🍚の上にグリーンカレーソースを載せ、チンゲン菜を載せてその上に鳥🐓の胸肉の蒸したのが載っている。実は、これ、言葉にも通じるなと思いました。つまり、英語圏では一つ一つの話題が明確に独立している。そして、まぜこぜにしないで、統一感を保っている。しかも、一つ一つがシンプルで分かり易い。日本語って春巻きの皮にくるっと巻いて中が見えない状態にしがち。これって何かと言うと、名詞の多様です。これを英語だとまずいのです。

 

ビジネスだと、「現状を観察し、その上で手を打ちます。」みたいな文て良くありますよね。

すると、現状 status などが思い浮かぶと思うのです。
でも、これを簡単に明確に言うとしたらどうでしょう?

We will observe what is going on, and then take the next step.

くらいですかね。

 

最近課題で出たのが 「二酸化炭素と窒素の排出ガスを減らすことにより大気汚染が緩和する」だったかな。

難しく書くこともできますが、会話中だったら, The air gets cleaner with less carbon dioxide and nitrogen. くらいまで言ってもよさそうです。なるべく簡単に言って、自分の下を噛まないようにという自衛もこめて(笑)簡潔な文を目指します。
こんな風に言えば、相手の疑問を誘うことができて会話が続きそうですよね。

The question is how, なんて自分で続けても良いかも、です。

 

リトラクターとベルトの塩水噴霧試験を行う。

ここで私の目に浮かぶのは、リトラクターとベルトは組み上げないでばらばらのままの試験なんだなと言うこと。シートベルトアッシィと言う表現じゃないから。
よく法規なんかで見かけるのが、
The salt spray test shall be conducted on retractors and seatbelts. 
シートベルトと言うと組み上げ品だと思われるので、belt webbing に変えます。 塩水噴霧試験て書いたら技術畑の人は何をやるのかお分かりだと思うのですが、素人にはなにをするこっちゃろうと。そこで、法規もXX章を見ろとかいって具体的な方法に移ります。
Place three retractors and belt webbing specimens in the salt spray chamber, and leave them in the mist of salt water of a 4% concentration according to ASTM XXX. 
1個分のシートベルトは3mくらいあるので、ここは1mくらいにカットした試験片です。

塩水噴霧試験で前処理。摩耗させて破断強度試験、みたいなところまで目に浮かんだら、あなたもオタクです。
 

 

 

エンジニアラブな翻訳者たち - 災害ネットワークのこと

災害ネットワークの件、来週13日金曜日(笑)に第1回茶話会形式で始めることになりました。創設メンバーは少数ですし、どこに落ち着くかまったくわからないのですが、分かっていることは一つ。二度と「川へ避難」事件を起こさせないということ。そして翻訳者・通訳者たちは有償ボランティアとしてとらえてもらうこと。なぜなら誰しも余裕があるわけじゃない。フリーランスは特に働かなかったらお金が入らない。後顧に憂いなく没頭したい。そのためには、と言うところです。各自治体で在日外国人の方々への手助けが万全でない例があったようです。また、議事録を折々載せていきますね。

 

なるかならぬか。

 

今回はお友だちが色々つないでくださって、防災士の方がお越しくださることになりました。お話を伺いながら、私たちが気づいたこと、私たちができることのブレーンストーミングの会にしたいと思います。

 

ところで、その日はお楽しみが。個人的にすごい期待していることがあります。それは、時間的にお夕飯の時間なので、お弁当をこしらえてくださる方がいらっしゃるのです。これ、言っておきますけど、他じゃ食べられませんよ。うふふ~。

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朝焼け。

 

 

 

エンジニアラブな翻訳者たち - 変形生成英文法。文法を科学する

うっわぁ。久しぶりのブログで頭痛いタイトル。どうよ⇒私

 

私の文法バイブルはノーム・チョムスキーの変形生成文法です。古いけど。 

English Grammar as Scientific と彼は表現しています。 

方程式のように英文法の構造をとらえていて、これならエンジニア脳に刺さると思います。英語屋ホンポは契約書など多く手掛けていますが、定式として日本語を分解・分析して英文を組み立てます。そう、いうなれば建築作業をしているような感じです。2X4みたいな感じ。その逆も行いますが、日本語の組成とは違うので英文を組み立てるようには行きません。ここが日本人が英語が苦手な理由と思われます。定式にできないんですね。一つの文に二つの主題を組み入れても何とかなる融通無碍な言語が日本語だからです。まぁ、ええやんか、これくらい~にしてしまうと、土台に屋根を組み合わせるような英文になってしまって相手に通じにくい。

各品詞はそれぞれ役割を持っています。そして一文をチームとして結束を持たせるためのルールがあります。いわばこれが英文法なんです。少なくとも私はそう考えています。

いずれ漫画にしますが、その前に旅に出ます。探さないでください(笑)

英語屋ホンポはたまにエネルギーが切れてしまうので、補充しに方位取りなる旅行を行っておりますよ。いや、まぁ、最初はフリーになったばかりの時に不安で始めたんですけど、これがまた良い気分転換になるんです。犬吠埼まで両親を連れての一足早いクリスマスです。お醤油せんべいを買って来ようっと。

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秋も深まってまいりましたね。

 

エンジニアラブな翻訳者たち - 災害お助け隊通訳・翻訳のためのブレーンストーミング茶話会の内容を考え中

ポケトークじゃ間に合わない事態ってやはり災害や緊急事態発生の時だと思います。そう言う時こそ脳をフル稼働しましょう。

そこで、フリーの通訳者・翻訳者と行政を結びつける。タダのボランティアではなく、できたら準職員あるいは協力通訳者・翻訳者として対価をもってしっかりと災害時に活躍する、そして行政の職員さん方には力いっぱい被災者の避難にまわる。これを実現したいと思うのです。

今日は偶然ボランティアにお見えになっていた赤十字国際委員会で知り合った元自衛官の方と話をしたところ、行政ヒエラルキーの壁があると伺い、これは私たちにはない知識かも、と思ったのです。そこで、この方を交えて色々お話しできたらなと思いました。この方は数々の災害対応のご経験がおありです。

あとは日程の設定ですよね~。

日頃考えることは無かったのですが、今回19号の時に避難をしていろいろなことが見えました。外国人の方々への対応って自治体によりかなり差があるみたいなんです。

これはやばいやろ~

というわけで、先日区議会に諮って下さった議員さんに色々入れ知恵をしてドンドン話を進めてもらおうと思っています。

初めてなので不手際があったり、のろかったりするんですが、とにかく前に進めます。

 

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今日は満月🌕ですよ~

 

エンジニアラブな翻訳者たち:茶話会を開こうと

先日の続きなのですが、通訳者・翻訳者の茶話会を開いてどうしたら行政と結びつけるかについて皆さんとお話ししたいと思っているんですよね。

その内容と言うか、進行とアジェンダを考えようかなと思っています。

行政からこうした活動で収入を得られることで、一種のステータスの確保になるんじゃないかなと。英語が話せたら右から左に通訳・翻訳できるかというとそうではありません。TPOに合わせた言葉遣い、通訳には気を使ってくれない人たちの早いスピードや量に耐えてなおもアウトプットする。社内的にはおかしくなくても社外の人間が読むと???な社内ジャーゴンや言い回し、上に忖度した言葉遣いなどを解釈して言葉に落とし込む。機械にはまだまだ任せられない部分なのです。

こうしたプロの技術をあわよくばボランティアで使おうというのは無理。私たちフリーランサーは、もちろんボランティアもしますけど、ボランティアしている間は無収入になる場合が多いのです。ボランティアもまた被災者であれば、それはつらすぎる。また、区外、市外、県外のボランティアと緩やかなネットワークをつなげば、3.11の時のように私たちが急遽SNSなどでグループをバラバラに作らず、もっと機動的に動けるのではないかと思っています。ボランティアはご近所づきあいの外国語講座などを開きたいのです。層を厚くしないと互助が生まれません。

英語屋ホンポはまた自由の身になりますので、こういった活動をふやす方向で動きます。

 

エンジニアラブな翻訳者たち - K 区議からのメッセージ

台風19号が猛威を振るったあの日、機械翻訳による「川へ避難してください」事件が発生。そこで私が住む区の議員さんへメッセージを入れました。こんなに早く返事を頂けるとは。

英訳ホンポからのお願い事項

1. 通訳・翻訳者のプールを区内外につくる。

2. 一定の対価を払う

3. 機械翻訳の能力は万能ではないことを周知する。

 

実際に私たちが暮らす区には在日外国人の方が多く、英語はもちろんのこと、中国語、ベトナム語タイ語の需要もあります。しかし、今回は避難の広報が日本語を話せない方々にはうまく届いていないことが判明。通訳者のボランティアプールを持っているようなのですが、同様に被災してしまった上にボランティアをした場合、フリーランサーは収入が途絶えるのです。職員の方々も被災しますが給与が保証されています。初動では区内の通訳・翻訳者が活動し、徐々に区外通訳・翻訳者に活躍してもらうと良いでしょう。今回の広域災害では自治体横断的な協力が欠かせません。

そこで、K区議は現状を調査したうえで上記3点につき、区議会に諮ってくださったそうです。私たちだってボランティアは吝かではありませんが、日ごろのコミュニティへの貢献にはやはり何らかの経済的サポートが必要です。

当たり前のようにボランティアを頼るよりは、プッシュ方式として緩やかなネットワークを日頃から備えることが肝要です。

ポケトークは電池が無いと働きませんが、通訳・翻訳者はケガや病気をしていなければ働けます。あなたも外国語を習得し、いざという時に備えてみませんか?

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先週日曜日の荒川土手。台風と次の大雨でいつまでも水が引かない