chikakamiyatransbizのブログ

通訳者・翻訳者として日々の活動、他

翻訳ときどき通訳 - 本題

本当は、エアバッグやシートベルトあれこれを書き綴ろうと思っていたのに、あちこち話題が飛んでしまいました。

 

「展開する = deploy」

 

エアバッグの基布(cloth)はインフレーター(inflator)と呼ばれる部品の中に折りたたまれて収納されています。センサーが衝突を感知すると、それをインフレーターのイグナイターに伝えてスイッチが入り、着火して中の火薬に火がついて、気化したガスがバッグの中に充満し、それが外に出て来てドライバーや助手席の人に届くと「バッグが展開」したと言います。その後10秒くらいでしぼむ(deflate)ようになっています。そうしないと、ドライバーの視覚を確保できませんからね。

 

この展開については冷汗・脂汗の思い出があります。お太り師匠(戦略的人事組織のコンサルで、ひとごと(他人/人事)のプロ)について初めて本格的な通訳をしたときに、情報を展開する、という言葉を聞きました。とっさにdeployが口をついて出てきたのですが、内心冷汗たらたら💦😅。そんなわけないだろう?!と自分に突っ込みをいれていました。その後は、TPOに合わせていろんな動詞で対応しています。定訳ってあるのかしらん。私の解釈としては、属人的な情報を公開する、と言う感じです。

え?あの下から読んでも上から読んでも同じなあの会社のエアバッグの話ですか?

私はエンジニアではありませんけど、その後同社から出ていた論文を読みました。乾燥剤が無くても湿気を防げる火薬を開発したそうですね。それを過信しての事故だったのではないかと想像しています。

f:id:Chikasan:20170218180604j:plain