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翻訳ときどき通訳 - 三橋貴明氏の講演

FBのお友達と三橋貴明氏の講演を聞いて来た。

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おはよう寺ちゃん、数々の著作で有名な経済評論家だ。しかし、よくまぁ荒川納税申告会の催し物においでになったこと(笑)。前座は税務署長だったんですが、こちらも面白かったですよ。競馬がプロになった判例というのがあって、競馬で3億稼いで、そのうち、券の購入費用が2億。この2億は経費か否かというもの。経費として裁判所が認め、国が負けた事例なんだとか。

話を元に戻して、三橋氏のデフレの仕組みを聞いて、私たちの翻訳・通訳業界のことを再考するきっかけになりました。

 

底なしの値下げ競争に晒され、特に翻訳業界では驚きの単価でオファをもらうことがあります。申し訳ないけど、私はアジア系のお客様はお断りすることが多いです。国内のGoogle翻訳者やら安い労働市場からの参入者が絡まりあい、折からの企業間の値下げ競争に巻き込まれ、出口が見えなくなっています。日本のデフレって橋本龍太郎内閣(1997年当時)の消費税値上げや財政出動引き締めなどの緊縮財政以降のことだそうで、その同じ轍を安倍政権が踏んだもんだから、3年間ブレーキがかかりっぱなしだったとか。お友達が示唆してくれたように、年金受給者が増えたことと労働人口が減ったことにより、日本の賃金は上がっていないように見えます。ただねぇ、実感としてこうした値下げ競争にさらされていると、デフレ脱却ができていないだけなんじゃないのかって思う。私たちのようにサービスや物を提供する側も、デフレだからと妙に気の小さい見積もりを出していないだろうかって考えています。

なんでこんなことを言い出したかって言うと、先週出した見積もりは普段よりレートを上げて出しました。お陰様で受注の運びとなりました。正直言って信じられませんでしたよ。もちろん協力者があってのことなのですが...

営業費用も含めて私にとって適正な価格、お客様にとって適正な価格をさらに突き詰めていこうと思った2時間でした。

商売としてしっかり考えていますか⇒私