chikakamiyatransbizのブログ

通訳者・翻訳者として日々の活動、他

エンジニアラブな翻訳者たち: 嵐の東京モーターショー雑感 ① Google翻訳

Hagibisのあとも大雨が降り続きますね。被災地の皆さんのご無事を祈っています。

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10月25日に東京モーターショーへ行ってきました。大雨のなかざぶざぶと(笑)。方向音痴の私は、やはりエンジニアラブな中国語翻訳者の方との待ち合わせに行けないばかりか、お友達をわざわざ有明から青海まで移動させるという...すみません。彼女がいなければどうやって対応するかわからなかった。わーん、ありがとう~

目的は営業です。3Mが合っていないという最悪な状況でしたが、お友達からの情報と現状を見て、日本の完成車メーカーは日本を見捨てているのか?! と思ってしまいました。日本のメーカーがこれでは海外メーカーを呼べないよねぇとつくづく思いました。ベンツとルノーはいたかな。でも、ポルシェはいなかった。しかも2階の展示。キッザニアでごまかしてみました、みたいな。

 

でも、ここで得た気づきは「もしかしてビジネスチャンス?」ともいえるかも。来年、ブース出したろうかな。さて、乞うご期待です...


緩減速・降坂 ⇒ Slow deceleration or downhill  

これは、Google翻訳かなぁ。中黒点を or って? 

こういうのが放置されるのは、展示物・展示内容の方が重要だから。翻訳は一番あとなんだそうです。さらに、完成車メーカーさんではほぼ外国語の看板はでていません。ええええっ?つまり、東京モーターショーは完全な東京ローカルショーになったと言っても過言ではありません。

各社グローバルカンパニーなので世界中のモーターショーは、各国支社なり部門なりが対応するため多言語の看板は問題なく作ることができるでしょう。ここで気づくことは、組織横断的に対応していないことです。確かに日本で説明する内容とは違うかもしれませんが、Google翻訳で意味が通じない英文を飾るよりは、各国支社等で使用した文章の方がなんぼかましと思うのです。どうせ、誰も読まないと思っているならば、ですよ。M社の方は「プロから見たら間違いが分かりますよねぇ」って。ええ、分かりますとも。それをしれっと、あなた ... orz

この、「どうせここは日本だし」感は結構前からありました。グローバル化が進んで逆に日本国内の人たちは引きこもりになってしまったのでは? というのが二人の感想です。発信する力が弱ってるよなぁって。海外のことは海外に任せてしまえばいい、みたいな投げやり感。

Google翻訳でもポケトークでも構わないという方向性は、実はメインストリームになりつつあります。日本がそれで良いと思ってしまうから。いろいろな人が翻訳はAIに取って代わられ、通訳だけは残る、みたいなことを言っている人がいます。現在AIを左脳的に訓練しているのですが、これに右脳的訓練をしたら通訳・翻訳業はあっという間に崩壊するのではないかと思います。でもね、問題は最終ユーザーですね。これで良しとして出してしまうって。は~。こうして日本のプレゼンスは下がっていく、みたいな。それと同時に、日本人の語学力ってさらに落ちていくような気がする。大げさでもなんでもなく。