chikakamiyatransbizのブログ

通訳者・翻訳者として日々の活動、他

鼻水をすする仕事

すいません。きちゃないタイトルで。

 

ここのところ国際人道組織の仕事をオンサイトで請け負っています。私が入ってから80万円の外注費用が減ったそうです。ので、多分、年明けても発注があるかと思われます。

で、表題の仕事ですが、人道組織の広報だけに扱う内容が悲しい。宿命ですが、悲しすぎるのです。昨日も涙と鼻水で思考回路が止まりましたが、ボクサーがいったん倒れても立ち上がるのと同じようにとにかく指を動かし、仕事を前に進めます。全文がアップロードされたらご紹介しますね。

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五条天神。夏の風景


それにしても、国際人道法を身に付けないといけないお仕事です。日本は戦争からずっと遠い場所にいるので、知識が無いでしょう?でも、ちゃんとそうしたことを請け負う同通の人たちがいるんですよねぇ。尊敬します。そう、戦争の知識と法律の知識を持たないと紛争地で人助けができないのですよ。まず、攻撃から身を守らないと避難民を助けることができない。

 

難民、て聞くと refugee を思い浮かべる人が多いと思います。でも、正確には
displaced people → refugee (国で認定された場合) という位置づけだそうです。
detain は拘留、拘置ですが、detainee は特に政治犯や紛争でとらわれた人たちは
被拘束者(あとで確認します)などと呼ばれるようです。

ミャンマーの記事を訳していたんですけど、避難先が爆撃されてお父さんを失った子供、避難先でお母さんが病死したケース。この世の孤児となった子どもたちの話でした。例えば14歳の子どもが一人で難民キャンプまで何キロも歩いてくる。彼の身体は傷だらけだった。傷つきすぎてそのことは語ろうとはしない。親類に引き取られる子供たちのために、肩身が狭くないようにと、当座の学校用品や衣服を渡してあげる。里親との別れもまた子どもたちには大きな悲しみです。もう、可哀想で、可哀想で、涙なしには読み進められません。実は、祖父は戦争で養家が無くなってしまい、小さい頃に妹と生き別れになっていたところを、偶然、東京で再開した経験の持ち主で、私は繰り返し聞かされていたので、重なりましてねぇ。

I wanted to use my friend's shoulder. 

ふ~。なんだか色々考えてしまいました。少し認知症が出てきた母、年老いた父。両親が生きていてくれることは望外の幸運なのかもしれない。今日ちょっと怒っちゃった。些細なことなんだけど。いかん、いかん。今生きていることに感謝しなきゃね。