chikakamiyatransbizのブログ

通訳者・翻訳者として日々の活動、他

仕事の中で出くわす Landmine of the Soul

https://www.icrc.org/en/document/marawi-conflict-two-years-over-100000-still-have-no-homes-return

最近、オンサイトを請け負っています。上記翻訳しました。翻訳臭がしないように、そして皆さんの心に届く翻訳・編集を心がけています。Communicationのトップは元報道関係の方でチェックが厳しいです。ものすごいOJTをさせて頂いています。フリーランサーになって20年。こんなにありがたい機会はありません。

jp.icrc.org

これ、一番苦しかった。途中でPTSDのトリガー引いてしまいました。表題の Landmine of the Soul は私が所属するサポートグループで私が作った言葉を採択してもらいました。どこが苦しかったと言って、

“The wounds that do not bleed are the wounds that become scars. And these are the most painful because they will always leave something to look at. Something that will always bring back memories of what happened. Nevertheless, it is still important because it is still a lesson,” recalled 'Mel' (not his real name), a 34-year-old resident who was severely traumatized by the Marawi crisis
「血が流れない傷も傷跡として残ります。何かにつけてぶり返す傷があるというのはこの上なくつらいです。起きた当時のままの痛みを思い出させるもの。でも、それも何らかの教訓なのだとすれば、思い出すのも仕方のないことなのでしょう」。マラウィ紛争で心に重い傷を負った「Mel」(仮称) さん  (34歳)はそう語ってくれました。

ここの部分。私、it is still a lesson なんて受け取れません。思わずMelさんをハグしてあげたくなりました。この後フラッシュバックが起きて5分くらい手も息も止まってしまいました。テックの方が部屋を出ると、顔を突っ伏して嗚咽をこらえました。奥歯がどんどん噛み込まれていくのを感じました。そう、癒えない傷を抱えて生きていくのは並大抵ではありません。

この仕事辞めるかと言うと、諸般の事情からそれは選択肢にはありません。やれやれ。辛いことばかり請け負っている気がする。