chikakamiyatransbizのブログ

通訳者・翻訳者として日々の活動、他

翻訳ときどき通訳 - つれづれなるままにAIと英語教育を語る

Women's Localization 主催のセミナーに出席しました。

AIは我々の仕事を奪ってしまうのか?敵か?味方か?

 

なんとも言えないなぁ。通訳も翻訳も業として消えてなくなることは無いだろうけど、聞いた話では、「匠」の通訳者や翻訳者のみがこの世に残ることができると言うことでした。

 

奴ら(AI)はすごい。文法は知らないけれど、ビッグデータにアクセスしながら統計と確率で文章をたたき出してくる。パナソニックがメガホン📢に話しかけると、多言語に翻訳されて出て来るという代物を開発。2020年オリンピックイヤーには、客や選手の誘導に大いなる期待がかかります。

確かに、機械通訳では愛は語れない。ビッグデータ化されてしまうのであれば、企業秘密を扱う仕事はおいそれと機械翻訳(Neuro Machine Translation)にはかけられないだろうね。でも面白いことを聞きました。

現在、中国語と英語の翻訳は難しいんだそうだけれど、日本語との相性は良い。日中、日英の間の翻訳の精度が上がる中で英中の翻訳精度がどんどん上がってくるのだそうだ。これってね、HIPPOという学習方法とよく似ています。多言語で話し合っているんだけれど、少しずつ別の言語を介して習得すると言うものです。

その速度はもちろん、人間の比ではありません。私ね、春セメはこの方式、つまり統計と確率で行こうと思います。内容はもちろん組織論に係るのだけれど、今回は教科書を使うので、その中の表現を使った発表をさせます。英語を公用語とする人たちと仕事をする中で、やはり話せるだけではだめだと言うことを痛感しました。これは同僚の先生と話したことですが、やはり成文化することで人類は統治をおこない、成文化できるものが上に立つ歴史があります。これにはしっかりとした土台となる文法や構造を学ぶべきなのですが、これまでの日本の英語教育がそれだけじゃダメなことを物語っています。つまり、書けるだけでも話せるだけでもダメ。そこで、一番弱い話す部分を強化して他の要素もかさ上げしようと言うわけです。

つい、学生のことになると熱が入ってしまう。自分の稼業のことを考えねば。
うまくしたもので、もしかしたら、自分の考えている方向で仕事を立ち上げることができそう。これはまたの機会に。